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暮らしの声

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Interview
豊田の家族たち:写真メイン

豊田の家族たち:写真1

豊田の家族たち:写真2

Mさん

マイカー通勤1時間圏内で移住先を探していたMさん夫妻。家族3人で暮らすのにちょうどいいサイズの古民家と出会い、2022年の春、大平地区に引っ越してきました。
山や川、田んぼのある田舎の風景に憧れ、家族で移住。地域の人とのふれあいも心地よく、娘ものびのび。移住してきてよかったと心から喜べる日々。

voice1

仕事で豊田の山村地域を訪れるたび「豊田っていいな」「こういう田舎で暮らしたい」そう思うようになりました。

私は北海道出身、妻は名古屋出身。結婚を機に購入した名古屋市街のマンションで、娘と3人で暮らしていました。市街地での暮らしも便利でよかったのですが、私は昔から日本の原風景のような田舎に憧れがあり、いつかは家族で…と田舎暮らしの夢も持っていました。
豊田は仕事の関係でよく訪れていて、それこそ車で山村地域を通るたび、理想の田舎はここだ!と。山や川があり、田んぼもあって、昔話に出てくるような自然の風景を見て、豊田っていいな、こういう田舎で暮らしたいなと思うようになりました。そんな夢を妻に話すと、何と妻も同じ考えだったことがわかり、それからですね、本気で移住先や家探しを始めたのは。移住先の候補は他にもありましたが、やはり田舎に住みたくて豊田の山村地域に絞りました。まず利用したのが豊田市の『空き家情報バンク制度』です。自然があって、日進にある私の勤務先まで片道1時間以内で車通勤できる範囲で家を探し始めました。実は割とすぐ何軒か紹介してもらったのですが、どれも7LDKや2階建て+離れ付きなど、とにかく大きな物件ばかりで、家族3人で暮らすにはさすがに広すぎるねと。修繕するにも後々手入れするにも大変なので、妻とも話し、家のサイズは妥協せず探すことにしました。
それから3年くらいかかったでしょうか。ひと足先に名古屋から大平地区に移住していた知人から、「もうすぐ空き家が出るよ」と情報をゲット。空き家バンクの登録物件だったので、小原支所を介し見学させてもらうと、家のサイズ感が私たち家族にちょうどよく、会社まで車で片道1時間以内という条件もクリア。娘の学校事情も◎。何とか娘が小学校高学年に上がる前には移住したかったので、タイミング的にもばっちりでした。私の通勤に関して言うと、名古屋の頃は朝夕、毎日渋滞でイライラしながらの1時間でしたが、今は猿投グリーンロードでスイスイ。同じ1時間でも大違い。おかげさまで今はノーストレス、毎日快適に通勤しています。

voice2

地域面談では妻の気持ちや娘の意見も丁寧に聞いてくれた。ここは移住者をあたたかく迎えてくれる風土がある。

家が決まると、自治会長さんや大家さん、支所の方たちの地域面談を受けました。場所は地区の児童館だったかな、家族3人でおじゃまして、移住の理由や仕事のこととかいろいろ質問を受けました。印象的だったのが、妻と娘の意見も丁寧に聞いてくれたこと。「(移住について)奥さんの気持ちは?」「娘さんは?」と気遣ってくれたんです。憧れだけじゃ田舎暮らしはできませんもんね。家族あっての移住。地域の皆さんが、私たち家族のことを本当に大事に考えていてくれるんだなという思いが伝わってきて、あのときは妻も私も感動しました。
移住してきた大平地区には昔から住んでいる人がいらっしゃるほか、新興住宅地のような一画もあり、娘と同じ年頃の子どもを持つご家庭も多いです。私たちのように他市からの移住者もいます。移住者でいくと、こないだ一軒、空き家が出たので地域のみんなで片付けを手伝っていたら、あるおばあちゃんが近づいてきて、「あんたんとこの家、私が片付けたんだよ~」って。「えー!そうだったんですか、ありがとうございました!」なんてやりとりがありました。このとき、そっか、自分たちのときもこうやって皆さんで片付けてくれたのかと。ここの地域の皆さんは、『空き家情報バンク制度』で移住してきた人をあたたかく迎えてくれる風土があるというか、移住者に対しカベや敷居を作らず、まさに家族のように迎えてくれてほんとありがたいなと思いました。いい町に来られてよかったです。

voice3

地域の人たちとのふれあいが心地いい。おしゃべり好きな妻はむしろ田舎暮らしが性に合っているみたいです。

名古屋の市街地で生まれ育った妻は、それこそ田舎に縁のない人でしたが、山村地域への移住にまったく抵抗はなかったみたいです。むしろこっちに来て初めて経験することやハプニングも「楽しんじゃえ!」というタイプで、地域の催しにも「はいはい、行きまーす!」ととにかく積極的。やれ草刈りだ、秋祭りだと毎週末、忙しそうにしています。名古屋時代は近所付き合いが薄く、すれ違う人はほぼ知らない人でしたが、逆に今はほぼ知り合い(笑)。大げさでも何でもなく、ご近所とおしゃべりしない日はないし、縁側や軒先にいると、家の前を通る人から代わる代わる声をかけられ、黄昏れている暇なんてありません(笑)。風通しが良すぎる(?)地域性に最初はびっくりしましたが、もともとおしゃべり好きな妻は、名古屋よりこっちの生活のほうが性に合っているみたいですね。私も不思議と嫌じゃないというか、挨拶したり交流したりするのが心地いいみたいな? こないだ妻とも話していたんですが、こっちに来てからの私たち、顔をあげて上を見て歩くようになったよねと。空や景色、人の顔を見ながら歩くようになったことも移住後の変化かもしれません。

voice4

子どもの登下校時は地域の高齢者が見守ってくれるので安心。娘は友達もいっぱいでき、のびのび遊んでいます。

娘が通っている小学校は全校生徒が60人くらい。山の上にあり、地域の子どもたちと毎日徒歩通学しています。片道45~50分でしょうか。距離はそれなりにありますが、名古屋に比べ交通量が少ないし、地域のおじいちゃん、おばあちゃんが見守り隊のように朝も帰りも子どもたちに付き添って行ってくれるので、安心して送り出しています。
学校が終わると娘の友達が毎日遊びにきます。それも大勢!名古屋の頃は来ても1人くらいで、「お菓子どうぞ」なんて親の私たちもどこか畏まっていましたが、今は「おばちゃん、おじちゃん、来たよー」って。各自おやつ持参で来るのでもう放任(笑)。玄関先に他所の子の自転車が置いてあるのも日常茶飯事。他所の親御さんとの「ウチの子、見なかった?」「さっきあっちの方へ走ってったよー」なんてやりとりもしょっちゅう。そうなんです、こっちに来てから他所のお子さんのことも娘同様、よく気にかけるようになりました。娘もこうやって地域の人に見守られ、かわいがってもらっているんだなと実感。ちなみに娘は移住後、自転車も一輪車も、エスボードもものすごく上達しました。それこそ名古屋では交通量や通行人が多く、危なくてあまり遊ばせられませんでしたが、今は家の前でいくらでも!自然が遊び場みたいなところもあってのびのび遊んでいます。

voice5

豊田市の補助金制度も移住の決め手になりました。申請の仕方など支所の皆さんのサポートもありがたかった。

名古屋の家をぶじ売却でき、大平の家の契約も完了。次に行ったのが古民家の修繕でした。修繕には豊田市の『豊田市山村地域等空き家再生事業補助金』を利用させてもらいました。移住の相談や地域面談もですが、この補助金の申請時も小原支所の方には本当におせわになりました。申請に必要な書類の用意から書き方、資料の用意までサポートしてもらえて大助かり。移住や定住者を多く迎えてきた自治体だからこその細やかさですよね。
リフォーム業者は妻が探し見つけてくれて、豊田市内にある会社におせわになりました。補助金制度の利用者の物件をこれまでも手掛けてきている業者さんだったので、話が早く、予算内におさまるよう、いろいろ親身になってくれました。この補助金はホント大きいですよね。移住者にとってはありがたい制度です。それと、わが家を担当してくれたのが、古民家好きの大工さんだったこともよかった!古民家の風合いや年代物の建具などは残しつつ、耐震性や気密性を考慮し快適に暮らせるよう直してくれました。

voice6

山村地域ならではの買い物事情も今では楽しみに。田舎くらしの知恵が増えていくことにもわくわく。

買い物事情でいくと、大平から藤岡まで車で30分くらい。藤岡まで行くと大小スーパーがあり、何でも揃います。距離だけでいうと岐阜県の土岐や瑞浪のほうが近く、車で5分くらい。土岐にできた新しいショッピングモールはもう少し人出が落ち着いたら家族で行こうと思っています。
普段の買い物は週一回のまとめ買いで充分。不便さはありません。毎日の献立も、「なければないで仕方ない!今日は家にあるもので作るね~」と妻はうまくやりくりしてくれています。むしろこっちに来てから変な気負いがなくなり、家事を楽しめるようになったと話していますよ。
妻曰く、移住してからは欲しい物や見る物が変わったようで、今はインテリアや雑貨よりも生活必需品。なかでも草刈り機やツナギや長靴などのコーナーはマストで、ホームセンターに行くといきいきしています(笑)。
そのホームセンターでこないだダルマストーブを買いました。木造家屋にはファンヒーターよりやっぱりダルマストーブですね。部屋の暖まり方がぜんぜん違いました!まさに経験と学び。季節を迎えるごとに一つひとつこうして田舎暮らしの知恵も増えていくんだなと思うと楽しみです。妻は家族3人分の半纏も買おうよ~と張り切っていますよ。

voice7

地域の人に教わりながら新しいことにもチャレンジ。妻は家庭菜園や干し柿カーテン。私もDIYの腕が上達。

移住一年目の夏、妻は家庭菜園に挑戦しました。それこそご近所さんが手取り足取り教えてくれるので、初心者とは思えないほどキュウリ、トマト、ナスなど野菜が大豊作。畑づくりや野菜の栽培のコツ以外に、「天日干しにすると旨みが増すよ」「硬いやつはもう少し経ったら味噌漬けにするといいよ」などおいしい食べ方まで教えてくれて、妻は大喜びでした。娘も名古屋の頃はナスが苦手で食べたことがなかったのに、今では大好物に。田舎暮らしって子どもの食育にもいいのかも!
私もリフォームでおせわになった大工さんに教えてもらいながら、天井の雨漏りの修理を自分でもやってみました。自分で手をかけるとその分、家に愛着が湧いていいものですね。DIYの腕もずいぶん上達したような気がします。妻も地域のおじいちゃんに、いい草刈り機を教えてもらったり、この冬は干し柿の作り方も教わりたいと話しています。我が家の軒先にも干し柿カーテン、それこそ田舎の原風景って感じで最高ですよね。今から楽しみです。

私の特等席

『大平地区』で見る星空

特等席:写真

道慈小の来客用駐車場から見渡す山景色。娘を迎えに行くとしばらく見入ってしまいます。もう一つは家の前。外を眺めているときが一番癒やされる。星も月もめちゃめちゃきれいです(妻)


『矢作川島崎公園』周辺の川沿いの風景


笹戸温泉に近い矢作川沿いの景色。名古屋に居た頃から憧れていた田舎の風景で、車窓からも川沿いの景色をずっと楽しめていいんですよね(夫)
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